「銀峯陶器株式会社」は昭和7年の創業以来、「四日市 萬古焼」の窯元として歴史を培ってきました。長い歴史の中で何よりこだわり続けてきたもの、それは“品質”です。安定した品質にそれほどまでにこだわる理由の一つに、私たちが相手にしているものが“自然”で ある、という点があげられます。
「四日市 萬古焼」が原料とするのは、粘土や鉱石など“自然”のもの。それだけに、天候や環境、季節により原料は微妙に変化します。しかし、安定した製品を作り続けなければお客様の信頼は得られない----。創業当時から続くその想いこそが今日までの「銀峯陶器」をつくり、平成12年には国際規格「ISO 9001(品質マネジメントシステム)」を認証取得しました。また私どもは、食と直結する調理器具や食器の製造する会社として、安心・安全にも徹底したこだわりをもっています。
「四日市 萬古焼」は、300年ほど前から伝わる焼き物ですが、その名が全国に知れ渡ったのは、昭和35年ごろのこと。陶土に鉱物であるペタライトを混ぜて焼くことで耐熱性が大幅にアップし、「四日市 萬古焼」の土鍋が全国に広まりました。 その後、「銀峯陶器」では時代のニーズを読んだ商品開発を行い、土鍋の「墨貫入」や 「花三島(Ginpo三島)」などのヒット商品を生み出しました。 近年ではIHに対応した商品を開発するなど、熱源やライフスタイルなど時代の進化と合わせた土鍋や食器を開発しています。
今後も料理をつくる人・食べる人が安心して使える、時代のニーズに合った 「四日市 萬古焼」の“道具”を、「銀峯陶器」は創り続けていきます。
四日市商工会議所「目で見る四日市の100年」より抜粋
私どもは「四日市 萬古焼」に携わる中で、“培った製造ノウハウに新たな発想をプラスし、これまでにない製品をつくれないだろうか”と研究開発を重ねてきました。 そんな中、生まれた発想が“土鍋のもつ蓄熱性や、やさしい火通りを生かせる、 調理器具をつくったらどうだろう。食材のもつ美味さを引き出せる上に、土鍋なら 余熱調理も得意だ”というものでした。
その発想をもとに研究を重ね、鍋と蓋に特殊加工を施すことで気密性の向上にも 成功し、「蓄熱性」「耐火性」「気密性」の高い「BLISSIO」が誕生したのです。構想から2年後のことでした。
「BLISSIO」には「四日市 萬古焼」の良さを最大限に生かすため、 土鍋がもつ和陶器の風合いをそのまま残しています。色も、日本古来より伝わる 「瑠璃・飴・織部・黒」の四色にこだわりました。 そこには「四日市 萬古焼」の本当の良さを味わっていただきたい、その強い想いが込められています。
鋳物ホーロー鍋や圧力鍋など、世界中のブランドからこだわりの高性能鍋が発売されています。しかし、重量や取り扱いの難しさから“特別なとき”や “手の込んだメニュー”のみに使う調理道具になってしまっているご家庭も多いようです。しかし、料理は毎日の生活に欠かせないもの。そんな毎日のシーンで使っていただきたいからこそ「BLISSIO」は高い性能とともに、軽量であることにもこだわり、取り扱いも楽な仕様になっています。
高い蓄熱性・耐火性・気密性があり、素材の美味しさを引き出す無水調理もできるなど、「BLISSIO」には魅力がたくさんありますが、最大の魅力は 「毎日使いたい」「つい、使ってしまう」と思っていただける点かもしれません。